普通預金に入れてるだけで資産が減る?! インフレリスクとは?

目安時間:約 14分

インフレリスクとは、物価の上昇により、お金の価値が下がってしまうリスクのこと。

 

 

現金は流動性が高い資産ですが、インフレに弱いという特徴を持っています。

 

 

これから先は「今日1万円で買えたものが、将来はそれ以上を支払わないと購入できなくなる」というインフレリスクと向き合わないといけません。

 

 

「とりあえず貯金」で損をする前に、インフレリスクをまとめます。

 

 

まずはインフレとは?

 

インフレとは、通貨の価値が下落し物価が上昇することを指します。

 

 

仮に日銀のインフレ目標率の年2%という場合、今年100円で買えた商品が来年は102円ださないと買えないということになります。

 

 

インフレの進行は資産価値を結果的に減少することになります。

 

 

例えば現金100万円を10年間持ち続けた場合、10年後の預金100万円はインフレ率が高くなれば、今年と同じだけの買い物ができなくなります。

 

 

インフレ率等を計算した上での価値として現在割引価値という考え方があります。

 

 

これは将来の100万円が現在の価値に直すと一体いくらなのか?という計算です。

 

 

仮にインフレ率が2%で10年間推移すると、10年後の100万円を現在割引価値に換算すると約82万円になります。

 

 

つまり、現金としてそのまま持ち続けた場合は、価値は減価してしまうのです。

 

 

なぜなら、物の値段が上がったからと言って、お金が勝手に増えるわけではないからです。

 

 

同じような理由で、タンスに現金を隠し持っているような“タンス預金”でもインフレには対応できません。

 

 

インフレ対策はどうすればいい?

 

インフレ対策の基本は「現金じゃくなく物に替える」ことです。

 

 

インフレリスクに弱い商品

 

・現金

 

 ・定額年金、運用性の高い終身保険、養老保険など

 

 ・預金(特に長期の定期預金)

 

 ・債券(特に満期までの期間が長期のもの)

 

 

まず、インフレリスクに最も弱い資産が現金です。

 

 

これは先ほどの例を見ても明らかなように、資産が全く増加しないからです。

 

 

インフレ下では「増加しない=実質的な減少」となります。

 

 

また、預金や債券には利息・利子がつきます。

 

 

こうした利息や利子はインフレ率にある程度連動しますが、長期の定期預金、満期まで期間が長い債券などはインフレが進行した場合、それに利息・利子の大きさが追いつかない場合があります。

 

 

ただし、債券の中には金利が上昇するとそれに合わせて金利も変動する変動金利型の債券もあります。

 

 

こうした債券はインフレにやや強い性質があります。(例として10年物個人向け国債など)

 

 

たとえば、2013年の物価上昇率は1.44%でした。

 

 

それに対して1年満期の定期預金の金利は高いところでも0.3%くらいです。

 

 

と考えると、2013年に資産を定期預金(1年満期)で運用していた場合には実施的には1%程度の「資産が目減り」した計算になるわけです。

 

 

インフレリスクに強い商品

 

・貴金属類

 

・土地・不動産

 

・株式

 

・変額保険

 

 

一方でインフレリスクに強い資産としては以上のような資産が挙げられます。

 

 

どれもその商品自身に価値がある商品です

 

 

貴金属は従来から価値があるものとされていますし、土地や建物も一般的にインフレ経済の下では価値が上昇します。

 

 

株式の場合は、企業の所有権が含まれ、企業の持つ現物資産の価値上昇に加え会社の売上もインフレに応じて上昇するためインフレに強く、一般的にインフレ下では株価が上昇し対インフレリスク商品となります。

 

 

株式や債券などの金融商品で運用し、その運用実績に応じて保険金や解約返戻金などの受け取り金額が変動する変額保険もインフレリスクに強い商品です。

 

 

⇒生命保険講座 変額保険って何?! 老後の資産形成におすすめ

 

 

実際にインフレに強い商品は?

 

株式

 

インフレ対策の代表的なものは、株式投資です。

 

 

株式投資は原資がかかると思われますが、投資信託などであれば1万円程度から始めることができます。

 

 

すでに一部のネット証券では100円からの投信積立が可能となっています。

 

 

株式投資にはリスクが伴うため、元本割れの可能性はありますが、TOPIXの期待収益率は約7%程度と言われているので、インフレ率を大幅に上回るスピードで、資産を増やすことができ、結果的にインフレ対策に繋がります。

 

 

ただ株式に投資するのではなく、インフレに強い企業に投資するのが理想的です。

 

 

例えば石油などの資源株や不動産株などが、インフレに強い業種です。

 

 

逆に、デフレの味方である「イオン」や「吉野家」のような小売・飲食系の企業は、パフォーマンスが下がる恐れがあります。

 

 

不動産

 

株式投資と並んでインフレの代表格となるのが不動産投資です。

 

 

物価が上昇すると賃料が上がることで不動産の収益率が高まったり、土地の値段が上がります。

 

 

不動産は新築の後、年数が経過するほど価値は下がります。

 

 

しかし、土地や建物の高騰によっては中古の不動産が新築価格を上回ることも多いため、高級時計のような「モノ」を持つよりもインフレ対策に強いです。

 

 

REIT

 

不動産が高くて買えない場合は、REIT(不動産投資信託)への投資が検討できます。

 

 

REITは、多くの投資家からお金を集め、六本木ヒルズや汐留ビルディングといった大規模ビルを数多く、全国に分散して投資しします。

 

 

そして、そこから得られた収益を分配金として投資家に還元する仕組みです。

 

 

J-REITは東証に上場しているので、株式と同じようにいつでも売買することができ、分配金ももらえます。

 

 

購入価格も1万円程度から買えるので、不動産に手がでない場合の代替候補としておすすめです。

 

 

現物の不動産を1棟所有するよりも、REITに投資をした方が、複数の不動産、全国各地に分散している分、リスクを抑えられるメリットもあります。

 

 

外貨預金

 

日本国内でインフレが進み、日本の円の価値が低くなると、外国為替相場では円安になりやすくなります。

 

 

つまり、価値の低い円が売られて、価値の高い米ドルなどにお金が移っていくわけです。

 

 

これを見越して、外貨預金口座を作って日本円を米ドルなどの外貨に替えておくことも効果的です。

 

 

外貨預金をする場合、海外の事情も気にかける必要があるのが難しいところなのですが、円の価値が目減りしているのであればドルで持てば良いという発想は正しいです。

 

 

わかりやすく言うと、国内でインフレが起こり、外国為替市場で円安になると海外旅行に行くのにすごくお金がかかります。

 

 

なので、今のうちに米ドルを一定量持っておけば、その米ドルをそのまま使って海外旅行を楽しめるというわけです。

 

 

老後の資金はインフレリスクを前提に資産運用する

 

こうなると気になるのが、将来の老後資金です。

 

 

老後資金として3,000万円必要だとしても、それは今のお金の価値が20年後、30年後も変わらないという前提での話です。

 

 

しかし、20年後、30年後と時が経つにつれて、インフレが進んでいったとしたらどうでしょう?

 

 

今45歳の方が20年後までに3,000万円を作るべく資産形成をしていたとしても、20年後の現金3,000万円は、今の1,800万円程度の価値しか持ち得ないということも十分に考えられます。

 

 

実は私たちの年金原資も資産運用されている

 

私たちが毎月払っている厚生年金や国民年金の保険料は将来、年金を受け取るまで資産運用に回されています。

 

 

その資産運用における一番の目標は、インフレリスクをヘッジすることです。

 

 

そのため、国内外の株式や債券で運用されています。

 

 

こうした年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運営独立行政法人)では、資金をどうやって資産運用しているかというと、下記のような資産に分散投資しています。

 

 

 

・国内債券 35%

 

・国内株式 25%

 

・外国債券 15%

 

・外国株式 25%

 

 

全体の50%が、国内外の株式で資産運用されているのです。

 

 

このように株式を組み込んで資産運用している理由は、長期的にインフレが進んだときのための対策といっても良いかもしれません。

 

理論的に株式は、インフレが進むと企業の名目上の売り上げや利益が伸びるため、インフレ率以上に株価が値上がりすると考えられているからです。

 

 

とはいえ、大勢の国民の大事な資産を株式のみで資産運用するわけにはいかないので、株式に比べてリスクが低い債券に運用全体の約50%を投資しているのです。

 

 

まとめ

 

 

この超低金利時代、すべての資産を銀行預金に預けておくだけでは、お金は殖えません。

 

 

殖えませんどころか、インフレリスクにより、資産が目減りします。

 

 

投資信託や変額保険等を最大限に活用して、国内外の株式や債券に分散投資して資産運用することをおすすめします。

 

 

最後までお読み頂きまして、ありがとうございますm(__)m

 

 

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