
最近、「つみたてNISA」という名前を耳にしませんか?
実は、運用対象の投資信託について安全性が高く、コストが安くて済むものを政府が厳選した、「鳴り物入り」の新たな少額非課税投資制度で、今年の1月からスタートしております。
今回の記事は、「つみたてNISA」の概要と始め方のポイントを見てみましょう。
今までの「NISA」との違いは?
これまでも、少額投資非課税制度はありました。
たとえば、「NISA(ニーサ)」は少額(毎年120万円まで)での投資(株・投資信託・ETF・不動産投資信託)に対し、利益や分配金にかかる税金をゼロに出来ます。
通常、給与をもらったり、銀行で利息をもらったときに税金が引かれますよね?
それと同じように、投資をした時に利益が出たら、そこには税金がかかります。
普通に投資をして利益が出ると、20.315%は税金として引かれてしまいます。
「NISA」はこれを0%にしますよ~という制度なので、大変なメリットがありますね。
ただ、思いのほか利用者が少なく(笑)、コツコツ積み立てる形での利用者も少なかったため、この度、新たに「つみたてNISA」が導入されることになりました。
NISA(ニーサ)との違いは?
非課税で運用できる期間は、「NISA」では原則として5年間でしたが、「つみたてNISA」は20年間なので、中長期の運用が可能です。
その代わり、毎年の非課税限度額は年間40万円までと小ぶりで、運用対象も金融庁が定めた基準に合格した投資信託・ETF・(上場投資信託)のみに限定されています。
資産運用というと「株」というイメージがありますが、つみたてNISAでは株は運用できません。
ただ、投資初心者にとってはその方がありがたい訳で、投資信託は様々な企業の株を組み合わせて、株よりも少額から投資できるように作った商品です。
株は1つで1つの企業に投資する仕組みですが、投資信託は1つで様々な企業に投資できる仕組みとなっているので、リスクを分散できる効果もあります。
注意点としては、投資信託は何千本もの種類がありますが、「つみたてNISA」で投資できる投資信託は、長期投資に適している140本ほどの商品に限定されています。
非課税で運用できる総額は?
NISAは600万円(120万円×5年間)なのに対し、「つみたてNISA」は800万円(=40万円×20年間)です。
「NISA」と「つみたてNISA」は、両方は利用できない決まりで、いづれかひとつを選ぶことになるため、ご家庭の運用スタイルに合うものを見極めるのがおすすめです。
教育費を積み立てるなら、どのNISA?
「つみたてNISA」が向いてるのは、投資初心者や、長期的にすこしづつコツコツと積み立てて投資をしたい人です。
一方、投資歴がある人や潤沢な投資資金がある人、自分で株式などの投資対象を選びたい人は、「NISA」が向いていると言えます。
では、教育資金づくりを目的とする場合は、どちらを選ぶのが良いでしょうか?
子どもが生まれたばかりの家庭が、コツコツと教育資金づくりに利用するといったケースでは、非課税運用が最長20年間できる「つみたてNISA」が合理的ですね。
毎月の積み立てだけでなく、2カ月に一度といったやり方でもOKなので、ご家庭のペースで積み立てていくとよいでしょう。
「ジュニアNISA」って何?
「ジュニアNISA」という、未成年の財産形成のための少額投資非課税制度も教育資金づくりに利用されています。
非課税で運用できる期間は「NISA」同様に5年間で、非課税限度額は年間80万円です。
親が子どもに代わって運用を担うしくみのため、「NISA」と「ジュニアNISA」をあわせて、年間200万円まで非課税で運用できる点が魅力です。
「ジュニアNISA」は、18歳までは非課税で払い出しが出来ないという制限があります。
推薦やAO入試で大学進学を想定してる場合は、誕生日によっては入学金を「ジュニアNISA」の資金から充てるのが難しい可能性がある点注意が必要です。
まとめ
①利益に対して税金がかからない
②「つみたてNISA」は、20年間非課税で運用ができる
③非課税投資額が最大800万円まで拡大(現行NISAは最大600万円)
④運用できる商品は、長期投資に向いている投資信託に限定される
銀行に預金しても、リターンが期待できないこの時代。
まずは、数千円から将来に向けて積み立てをしていきましょう。
本日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございましたm(__)m
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