新たなコレステロール指標「LH比」とは? 健康診断結果が良好でもダメ?! 

目安時間:約 13分

職場の健康診断結果で一喜一憂するのは会社の風物詩になっておりますが、健康診断結果が良好でも動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高まる場合があるそうです。

 

 

それこそが、近年注目されている新たなコレステロール指標「LH比」です。

 

 

LH比とは?

 

LH比は動脈硬化指数の事で、

 

 

LH比(動脈硬化指数)=LDL(悪玉)コレステロール値÷HDL(善玉)コレステロール値で表します。

 

 

 

今までの各々の数値ではなく、善玉コレステロールに対して悪玉コレステロールがどれだけ多いかの指標です。

 

 

LH比2.0未満だと基準値で、2.0以上になると動脈硬化が始まり、2.5以上では動脈硬化が進行している可能性があり、心筋梗塞などのリスクが急増すると言われています。

 

 

 

 

脂質異常とは?

 

 

脂質異常症は以前、高脂血症と呼ばれていました。

 

 

しかしコレステロールの中でも、善玉のHDLコレステロール値については高いほうがいいことが判明し、現在は多くの病院で脂質異常症という名称になっています。

 

 

脂質異常症は血液中に悪玉といわれるLDLコレステロールや中性脂肪が増えることで、動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こす原因となる病気です。

 

 

因みに日本人のおよそ5人に1人は脂質異常症といわれています。

 

 

コレステロールって何?

 

 

コレステロールはよく悪者扱いをされますが、人間の体内に存在している脂肪分の一つで、本来は人間の身体にとって欠かすことのできない大切な物質です。

 

 

コレステロールは人間の全身を作っている細胞の膜を形作っているほか、性ホルモンや副腎皮質ホルモン、胆汁酸などを作る材料にもなっています。

 

 

それだけでなくビタミン類などを代謝する役割もあり、人間の身体にとってはとても重要です。

 

 

コレステロールは血液中に流れ込むと、たんぱく質と結合してリポたんぱく質という物質になります。

 

 

リポたんぱく質にはLDLコレステロールHDLコレステロールがあり、LDLは肝臓で作られたコレステロールを全身に運び、HDLは余ったコレステロールを回収する役割があります。

 

 

なので、LDLが血中で過剰に増えるとコレステロールが血管壁に蓄積し、血管を詰まらせたり、動脈硬化を進行させます。

 

 

そんな動脈硬化は、静かなる殺し屋(サイレン卜・キラー)とも言われています。それは「動脈硬化そのものには自覚症状がない」からなので、ある日突然心筋梗塞や脳梗塞を起こして初めて動脈硬化に気づくということもあります。

 

 

一方、HDLコレステロール値が高ければ、余分なコレステロールの回収量も多いことを意味し、脂質異常症になりにくいことになります。

 

 

 



 

コレステロールの基準値は?

 

 

LDLコレステロールの数値はmg/dl(ミリグラム・パー・デシリットル)という単位で表記されます。

 

 

2008年度から開始された特定健診においては、LDLの基準範囲は60~119mg/dlまでと定められていますが、これは予防医療の観点からかなり低めの数値になっています。

 

 

日本動脈硬化学会においては、140mg/dl以内を基準値としています。

 

 

また、閉経後の女性は、70~159mg/dlと高めに設定されています。

 

 

HDLコレステロールの基準範囲は40~99mg/dlとなっていて、40mg未満だと動脈硬化の危険性が高くなります。

 

 

 

基準値内なら大丈夫では?

 

 

悪玉のLDLコレステロールが血液中に増えると、血栓ができやすくなり、心筋梗塞などのリスクが高まります。

 

 

では、基準値内であればOKなのか?

 

 

実は各地の病院における調査報告から、LDLコレステロール値が正常(140mg/dl未満)なのに、心筋梗塞を起こしたという例が非常に多いことが分かってきています。

 

 

一方、そうした患者さんの多くが、善玉とされるHDLコレステロール値が低いか、正常の範囲内(40mg/dl以上)であっても低めという傾向がみられます。

 

 

それらのことから、LDLとHDLは別々に考えるのでなく、両方のバランスが重要とされ、LH比はその目安として最近注目されるようになっています。

 

 

例えば、LDLコレステロール値が130mg/dlで、HDLコレステロール値が52mg/dlとすると、「130÷52=2.5」で、LH比は2.5となります。

 

 

各々の数値は基準値内ですが、LH比は2.5となり、前述したLH比の基準では動脈硬化が進行している可能性があり、心筋梗塞などのリスクが急増する危険な値となっています。

 

 

 

 

LH比を改善するには?

 

 

LH比を改善し、健康な血管を維持するためには、「悪玉のLDLコレステロールを減らす」ことと、「善玉のHDLコレステロールを増やす」ことの両方が大切です。

 

 

 

LDLコレステロールを減らすには?

 

 

コレステロールの70~80%は体内(肝臓)で合成されます。

 

 

摂取カロリーが必要以上に増えると、コレステロールの体内合成が促進され、LDLコレステロールが増えるので、基本は食べ過ぎないことです。

 

 

LDLに運動は効かない。

 

 

LDLに運動は効果無いですが、食事療法は効果が高く、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取量を減らすと効果があります。

 

 

コレステロールはタマゴの黄身や魚卵に多く含まれ、飽和脂肪酸はバター・生クリームなどの乳製品やラード・肉の脂身などに多く含まれています。

 

 

LDLが高い人は、これらの食べ過ぎに注意しましょう。

 

 

と同時に、コレステロールを減らす食材として、植物性たんぱく質(大豆や豆腐など)、水溶性食物繊維(海藻、きのこ、豆、根菜など)などには、コレステロールを吸着し、減らす働きがあります。

 

 

また、魚類(イワシ、サバ、マグロなど)に多い不飽和脂肪酸(DHAやEPA)は中性脂肪を減らすと同時に、心筋梗塞のリスクを高めるLDLコレステロールを抑制する働きがあります。

 

 

LDLの酸化を防ぐ

 

血液中のLDLコレステロールが酸化すると、動脈硬化が促進され、血栓ができやすくなります。

 

 

また、酸化を引き起こす最大の原因がタバコです。

 

 

LDLが高い人は禁煙も必須ですね。

 

 

と同時に、酸化を防ぐビタミンCやEを多くふくむ食品(緑黄色野菜、ナッツ類など)を多く食べましょう。

 

 

HDLを増やすには

 

運動する

 

LDLには効果がない運動ですが、HDLには非常に効果があります。

 

 

とくにジョギングやウォーキングなどの有酸素運動は、HDLコレステロールを増やすのに非常に効果があります。

 

 

どの程度の運動が効果的かは、個人差(年齢や健康状態など)がありますが、ウォーキングなら1日30分程度を週4日以上おこなうことを目安にしましょう。

 

 

1日の歩行数が1万歩以上の人は、2,000歩未満の人と比較すると、HDLコレステロールが平均で10%以上多いとするデータもみられます(厚生労働省『国民健康・栄養調査』)

 

 

禁煙する

 

LDLでも出た禁煙。

 

 

喫煙はHDLコレステロールを減少させたり、血液を固まりやすくするホルモンが促進されるので、高血圧や動脈硬化の原因ともなってしまいます。

 

 

腹八分目

 

これもLDLでも出ましたが、食べ過ぎて余ったエネルギーは中性脂肪として体内に溜め込まれてしまいます。

 

 

そしてその中性脂肪はLDLコレステロールを増やして、HDLコレステロールを減らしてしまうと言われています。

 

 

なので摂取カロリーを抑えることがHDLコレステロールを減らしてしまわないようにするには重要な事なのです。

 

 

 

まとめ

 

①LDLコレステロールやHDLコレステロールが基準値内でも安心できない。

 

 

②LDLとHDLの割合「LH比」も重要。

 

 

③LH比が高いと心筋梗塞や動脈硬化のリスクが高まる。

 

 

④LH比を正常にするには、適度な運動や食事療法が効果的

 

 

最近は健康診断で、LDLとHDL両方のコレステロール値を計測することが一般的になってきています。

 

 

LH比が健康診断結果に無くても、LH比(LDL値÷HDL値)は簡単に計算できるので、コレステロールを見直すきっかけにしましょう。

 

 

本日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございますm(__)m

 

 

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